年齢を重ねていくと肌の乾燥を感じる方が急増します。しっかりスキンケアをしているのにメイクノリが悪い・浅いしわができる…などの症状は、乾燥の代表的な症状なのでしっかりケアしなければなりません。
ここでは最近注目を集めている乾燥をケアできるセラミドでのスキンケアのなかから、特に「天然セラミド」をご紹介します。
1. 天然セラミドとは?
動物から抽出したセラミドを天然セラミドと言います。ヒトと親和性が高いのが特徴で、馬や牛から抽出されます。BSEが問題視されてから牛を使わなくなり、主に馬を利用しています。
主に天然セラミドの表示名は「ビオセラミド」「セレブロシド」などです。ウマ由来のセラミドは「ウマスフィンゴ脂質」と表記されているので覚えておきましょう。
2. 天然セラミドの効果
天然セラミドはつぎのような効果があります。
2‐1.保湿力が高い
天然セラミドだけでなく、種類問わずセラミドはとても保湿力の高い成分です。数ある保湿成分の中でも保湿力はNO.1だと言われています。
セラミドはもともと人間の角質層に存在する成分で、バリアを構成しているひとつになります。
セラミドは紫外線や乾燥などから肌をガードして、肌内部からの水分蒸発を防ぐ役割を果たしている成分です。
セラミド化粧品を使うことで角質層へダイレクトにセラミドを補え、強力なバリアを作るのに役立ちます。
2‐2.肌なじみがよい
動物から採れる天然セラミドはヒトの角質細胞間脂質と似た構成をしているため、肌なじみがいいのが特徴です。植物セラミドや合成物質から作られた疑似セラミドよりも、肌への親和性がよりので、ぜひ利用しましょう。しっかりと角質層にふたをしてうるおいあるお肌へ導きます。
3. おすすめの天然セラミド化粧品
ではおすすめの天然セラミド化粧品をご紹介しましょう。選ぶときのポイントは「ビオセラミド」「セレブロシド」と成分表示されているものを選ぶと効果的です。3つは天然セラミドの成分表示名なのでしっかり覚えておきましょう。
3-1.天然セラミド化粧水
薬用ATPゲルローション 本体価格4,000円
医薬部外品の薬用化粧水。ローションだけでなく、ゲルやクレンジングなどのシリーズにもウマスフィンゴ脂質の表示があるので、安心して天然セラミドを使えるのが特徴です。
出典:https://www.sincia.jp/sincia/
MGTエッセンスローション 本体価格12,500円
敏感肌のための化粧水。乾燥が進んでしまった敏感肌を改善へ導きます。ローションだけでなくクリームもライン使いできるのが魅力です。基本的なエイジングケアとしてもおすすめですよ。ふたつともセラミド表示がセレブロシドです。
出典:http://www.maxguerata.co.jp/cosme/
3-2.天然セラミド美容液
シャレコエッセンス 本体価格8,500円
しわ・しみなどエイジングに積極的に働きかけるMNF・ヒアルロン酸・アミノ酸・ローヤルゼリー配合。たっぷり保湿できるのも魅力です。セラミドの表示名はセレブロシド。
出典:http://www.shareco.co.jp/care_ec.htm
セカンドシーズンエッセンス 本体価格23,800円
プラセンタをたっぷり配合したエイジングケアに積極的に働きかける美容液。コラーゲンやビタミンCなどをたっぷり配合しているのにベタつかずさらさらの肌に導きます。セラミドの表示名はウマスフィンゴ脂質。
出典:http://secondseason.jp/item/se2.html
3-3.クリーム
ピアベルピアクリームRE 本体価格4,500円
メラニン生成を抑える植物エキスが配合されたクリーム。他にもヒアルロン酸Naなどを配合されていて肌のハリやツヤ感などエイジングケアへの積極的な作用も期待できます。セラミドはウマスフィンゴ脂質配合。
出典:https://www.piabelpia.com/products/detail.php?product_id=35
海のブレアWモイスチャー 本体価格4,572円
ナノ化されたセラミドが角質層を満たし徹底保湿します。さらにビタミンC誘導体やコラーゲンなど、肌に積極的に働きかける成分をたっぷり配合したクリームです。美容液とクリームが一体化しているので、スキンケアの手間が省けますよ。セラミドの表示名はセレブロシド。
出典:http://www.brehat-sea.com/item/w-moisture/
4. 商品を選ぶポイント
商品を選ぶポイントをご紹介します。
4-1.天然セラミドを
天然セラミドを狙うのなら「セレブロシド」「ビオセラミド」「ウマスフィンゴ脂質」と表示されているものを選びましょう。
もともと人間の皮膚に存在している成分に近いので、肌馴染みがよいです。
強力に保湿できる可能性が高いと言えます。
4-2.ヒト型セラミドを
天然セラミドの他に、ヒト型セラミドもおすすめです。ヒト型セラミドはヒトのセラミドではなく、酵母を利用して作られています。
別名バイオセラミドとも言いますが、天然セラミドと同じくヒトの肌と構造が似ており親和性が高いため、馴染みがよくアレルギーも起こりにくいのが特徴です。
成分表示はセラミド1、セラミド6II、セラミドNP、セラミドEOSのようにセラミドの後に数字やローマ字で表示されています。
値段はヒト型セラミドのほうが安く、天然セラミドのほうが高価です。
4-3.セラミド配合量の多いものがベスト
セラミドは油性の基材に溶けやすいため、クリーム、乳液、脂溶性美容液などに含まれています。
配合量は数%までなのででセラミドの配合種類も多く、配合%を表示しているものを選びましょう。より高い保湿効果が期待できます。
化粧水の場合はセラミドが液体に溶けないため、ごく少量しか加えられないのが欠点です。もしたっぷりのセラミドを加えるのなら界面活性剤も多く使わなければなりません。極力化粧水や水溶性美容液は避けて、油性ベースの化粧品を選びましょう。
またセラミド化粧品の成分表示名は配合量の多い順に並んでいます。セラミド名が早く出てくる商品のほうがたくさん配合されていると考えるので、参考までにチェックし選んでみてくださいね。
4-4.値段が高いものだと安心
高価であるため天然セラミドが含まれている化粧品の値段は、基本的に高いのが特徴でしょう。もし安いとしたらほんの少量の成分しか含まれていない可能性があるので注意が必要です。少量だと効果も低下してしまうおそれがあるので、ちょっと高くてもしっかりセラミドが含まれているものを選びましょう。
4-5.ナノ化されているものだと浸透力に期待
最近のセラミドはナノ化された成分が含まれている化粧品が出回っています。通常角質層内まで浸透すると言われているセラミドですが、ナノ化されているとより成分が細かいので角質層内部まで浸透力を高めるのに役立ちます。よってより大きな角質層の保湿力アップに期待が持てます。
4-6.他の成分が含まれていると高い効果が期待できる
化粧品選びの最後のポイントは、天然セラミド以外の成分が含まれているものがおすすめです。相乗作用で肌トラブルを改善へ導きます。自分の肌悩みに合わせて配合されている成分を選ぶといいでしょう。たとえばより保湿を強化したいならコラーゲンやヒアルロン酸がおすすめです。しみや深いしわならビタミンC誘導体がベストですよ。
5.天然セラミド化粧品を使うときの注意点
天然セラミド化粧品を使うときの注意点をあげます。
- まずはパッチテスト
天然セラミド配合の化粧品を使うときには必ずパッチテストを行いましょう。天然成分と聞くとなんとなく安心してしまいがちですが、動物に対するアレルギーを持っている場合は反応してしまう可能性も否定できません。
また化粧品の防腐剤や香料などの成分が刺激となってしまうパターンもあるので、まずは自分がどの成分に反応しているのかをチェックして選ぶといいでしょう。パッチテストの方法は皮膚のデリケートな二の腕の裏に塗って様子を見てください。もし問題がなければ顔に使ってOKですよ。 - 肌になじませるように
化粧水で肌を整えた後にセラミド化粧品を使いましょう。化粧水はセラミドの浸透を高める役割を果たすのでたっぷりつけるのが基本です。化粧水でうるおしたらセラミド配合の美容液または乳液やクリームを顔にやさしくムラなく伸ばします。やさしくつけたら最後は手のひらで天然セラミドを浸透させるように肌に当ててください。 - 適量を使う
天然セラミド化粧品は、適量をしっかりと使いましょう。個々の化粧品の説明書に記載されている量は効果を出すための必要量なので、しっかり使わなければなりません。金額的に高いのでどうしても少量の使用になりがちですが、効果を出すために適切な量をしっかりと使うようにしましょう。 - 敏感肌やデリケートな方は化粧水よりもクリームやワセリンタイプがおすすめ
敏感肌やデリケートな肌の方が天然セラミドを使う場合は、化粧水よりもクリームを使いましょう。浸透性が少ないワセリンタイプのセラミド商品もより肌にはやさしいです。成分を浸透させずに保護する目的で使います。
まとめ
天然セラミドはその他のセラミドと比べても高い保湿効果が期待できるのでおすすめです。ただ効果的に使うためにはポイントを押さえて商品選びをし、ていねいな使い方をしなければなりません。最大限に効果を引き出す使い方をして肌バリア機能を強化しましょう。セラミドを使えば保湿効果がアップして肌のトラブルも起きにくくなります。