更年期障害の4つの治療方法|それぞれの特徴

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更年期の症状がつらい場合は治療をお勧めします。
症状の中にはめまいやホットフラッシュ、肩こりなど耐えられないものもありますから我慢せずに婦人科や更年期外来を受診しましょう。
更年期障害を治療するにあたってどのような方法が取られるのか予め知っておくことで不安を和らげることができます。
更年期障害の治療法についてまとめてみました。さっそく見ていきましょう。



1.更年期障害の治療の種類

更年期障害にて病院を受診する際には大きく分けて4つの治療方法があります。

  1. ホルモン補充療法(HRT)
  2. 漢方薬
  3. 自律神経調整薬
  4. プラセンタ療法

それぞれの特徴と効果を説明します。

1-1.ホルモン補充療法(HRT)

ホルモン補充療法(HRT)は更年期に減少した女性ホルモンのエストロゲン、プロゲステロンを薬で補う療法です。日本では閉経後の女性の1.7%がHRT治療を受けています。治療には女性ホルモンが含まれた錠剤や貼付剤が使われます。血液検査や尿検査を行って、現在のホルモンの分泌量を調べてから適量の薬が処方されます。月経様の出血を望むか望まないか、また子宮の摘出をしているかどうかなどで処方がかわります。

  • 手術により子宮摘出しているとき・・・エストロゲンのみ連続使用(出血は起こらない)
  • HRTを2~3ヶ月(短期間)だけ行うとき・・・エストロゲンのみ連続使用(出血は起こらない)orエストリオールのみ連続使用(出血は起こらない)
  • 閉経して5年以上経過、月経の出血を望まないとき・・・エストリオールのみ連続使用(出血は起こらない)orエストロゲンと黄体ホルモンを連続使用(はじめは不定期に出血、徐々に消失)
  • 閉経して5年以内、月経の出血があってもよいとき・・・エストロゲンの連続使用と黄体ホルモンの周期的使用(黄体ホルモンが飲み終わるころに出血)

ホルモン補充療法に使われるのはエストロゲン製剤と黄体ホルモン(プロゲステロン)製剤、または両方を含む製剤です。
女性ホルモンの補充だけであればエストロゲンだけでも足りるのですが、エストロゲンは子宮内膜を増やす働きがあり、そのままだと子宮がんのリスクが高まるため、同時に黄体ホルモンを投与することがあります。エストロゲンだけを連続して投与する場合は月経のような出血は起こりませんが、黄体ホルモンを1カ月のうち約半分投与し、残りの期間は休むと月経のような出血があります。

国内でHRTによく使われるエストロゲン剤は、飲む錠剤、経皮吸収剤の貼るパッチタイプと塗るジェルタイプがあります。錠剤薬は結合型エストロゲンやエストラジオールが使われています。経皮吸収剤は主にエストラジオールが含まれています。
また、国内でHRTによく使われる黄体ホルモン製剤は酢酸メドロキシプロゲステロン、ジドロゲステロン、ノルエチステロンなどの錠剤があります。

1-2.漢方薬

漢方薬は効き目が緩やかな半面、副作用が少なく、長期に服用できることがから選ばれることが多い治療法です。
更年期の治療に使用される漢方薬をご紹介します。
まず更年期障害には漢方の三大処方があります。

  1. 当帰芍薬散 (とうきしゃくやくさん)
  2. 加味逍遙散 (かみしょうようさん)
  3. 桂枝茯苓丸 (けいしぶくりょうがん)

いずれも更年期の症状に効果がありますが、体質によっていずれかが処方されます。
漢方には独特の概念があって、体力のあるなしや、「気・血・水」といった要素によって体質を判断し、そのタイプにあった漢方薬が処方されます。
更年期障害に効果を発揮する漢方薬にも詳しくまとめていますのでご覧ください。

1-3.自律神経調整薬

自律神経調整薬は視床下部に働いて交感神経と副交感神経のバランスを整えてくれます。
血液の流れを良くして肩こりや手足の冷えを改善したり、交感神経が活発になることで起こる心臓の動悸や不整脈、不安感、緊張を改善します。
低血圧、ふらふら感、立ちくらみなどの起立性の失調症を改善したり、低すぎる血圧を上昇させるなど効果がある自律神経調整薬もあります。
副作用は比較的少ないです。

また頭痛や不安、イライラなどの精神・神経的な症状には抗不安薬、抗鬱薬が処方されます。

1-4.プラセンタ療法

病院によっては以上の治療の他にプラセンタ療法を勧められる場合があります。
プラセンタ療法とはヒト胎盤から抽出されたプラセンタエキスを注射にて投与する方法です。更年期のさまざまな症状に効果があります。
アンチエイジングとして知られるプラセンタですが、病院では更年期障害の保険適用薬として注射することができます。
プラセンタ注射の効果と2つの注意点にも詳しくまとめていますのでご覧ください。

2.更年期障害を治療できる病院を探す

全国17万件の病院の中から更年期障害の相談ができるあなたのすぐ近くの病院を探すことができます。

病院検索サイトの画像

出典:http://search.qlife.jp/saas/menopause/

3.更年期に有効なサプリメント

更年期で治療まで必要としない軽いものであれば、アンチエイジング効果も期待してサプリメントで対応することもできます。
更年期に有効なサプリメント

  • プラセンタ…豚や馬の胎盤からつくられるプラセンタが更年期に有効です。
  • ビタミンB群…ビタミンB群は神経の働きを正常に保ちます。
  • 亜麻リグナン…女性ホルモンのエストロゲンと似た働きがあり更年期に有効です。

4.更年期のめまい

更年期の症状のなかでも多いのがめまいです。
周りがぐるぐる回転して見えたり、自分自身がふわふわ浮いているように感じられたりします。めまいはひどくなると生活にも支障をきたしますから早めに病院を受診します。
めまいの種類によって大まかに受診科の目安がつきますから、更年期のめまい|原因とわかりやすい対策を参考にしてください。

5.更年期にいい体操

更年期は運動習慣を持つ女性の方がのぼせなどの症状が軽いようです。
治療中でも軽い体操やウォーキングなどを取り入れるといいでしょう。
更年期によい体操をご紹介します。

更年期に効果のある体操の画像

出典:https://www.youtube.com/watch?v=6ByzIoHkr18

まとめ

更年期障害の場合はまず治療にいくべきかどうかで悩まれる方が多いです。我慢できるのであれば病院を受診しない方もいますが、めまいなどの症状がある場合は他の病気の疑いもありますから一度検査を受けたほうがいいでしょう。

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